現象
はじめにお読みください
本ドキュメントでは、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2におけるリモートデスクトップサービスのインストールとその構成手順について説明します。
目次
1.
リモートデスクトップセッションホスト役割サービスの追加
2.
リモートデスクトップセッションホストの構成
3.
リモートデスクトップ用ユーザーアカウントの設定
注意事項
- ドメインコントローラにリモートデスクトップセッションホストを構成することは推奨されません。
参考:ドメインコントローラにRDセッションホストをインストールする - リモートデスクトップセッションホスト構築時点で「Remote Desktop CAL」未購入の場合は、猶予期間の120日以内に「Remote Desktop CAL」の購入とリモートデスクトップライセンスサーバーの準備が必要となり、期限内に購入しない場合はエラーが発生し接続できなくなります。
前提条件
- 本ドキュメントではワークグループ環境を想定しています。
- リモートデスクトップライセンスサーバーの構成とRemote Desktop CALのインストールについてはこちらをご参照ください。
事前準備
Remote Desktop CALの購入が別途必要です。
対象製品
- Windows Server 2012 Standard Edition
- Windows Server 2012 Datacenter Edition
- Windows Server 2012 R2 Standard Edition
- Windows Server 2012 R2 Datacenter Edition
リモートデスクトップセッションホスト役割サービスの追加
管理者アカウントでログオンします。
Windows+Rキーを押して"ファイル名を指定して実行"を起動し、"servermanager.exe"と入力してOKをクリックします。
サーバーマネージャー起動後、メニューバーより管理→役割と機能の追加の順にクリックします。
役割と機能の追加ウィザード画面が表示されたら次へをクリックします。
インストールの種類の選択画面が表示されたら、役割ベースまたは機能ベースのインストールを選択し次へをクリックします。
"リモートデスクトップサービスのインストール"が選択肢として表示されますが、仮想化デスクトップインフラストラクチャ(VDI)に使用するサービスでありここでは選択しません。
対象サーバーの選択画面が表示されたらサーバープールからサーバーを選択が選択されていることを確認し、サーバープール欄よりインストール対象のサーバーを選択して次へをクリックします。
単一サーバーの場合はそのまま次へをクリックします。
サーバーの役割の選択画面が表示されたら、リモートデスクトップサービスにチェックを入れ次へをクリックします。
機能の選択画面が表示されたら何も選択せず次へをクリックします。
リモートデスクトップサービス画面が表示されたら次へをクリックします。
役割サービスの選択画面が表示されたらリモートデスクトップセッションホストにチェックを入れます。
表示される画面で管理ツールを含める(存在する場合)にチェックが入っていることを確認し、機能の追加をクリックして次へをクリックします。
同一Windows Server上にリモートデスクトップライセンス役割サービスを構成する場合は、この時点でリモートデスクトップライセンスにもチェックを入れインストールします。インストールオプションの確認画面が表示されたら内容を確認し、問題がなければインストールをクリックします。
環境に応じて必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動するにチェックを入れます。
"必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する"にチェックを入れるとポップアップが表示されますので、内容を確認しはいをクリックします。
"インストールが正常に完了しました。"と表示されたら閉じるをクリックしウィザードを終了します。
リモートデスクトップセッションホストの構成
Windows Server 2012より、リモートデスクトップサービスの設定変更はグループポリシーからの管理に変更されています。
管理者アカウントでログオンします。
Windows+Rキーを押して"ファイル名を指定して実行"を起動し、"gpedit.msc"と入力してOKをクリックします。
グループポリシーエディター画面が表示されたら、左ペインよりコンピュータの構成→管理用テンプレート→Windowsコンポーネント→リモートデスクトップサービス→リモートデスクトップセッションホスト→ライセンスの順に展開します。
右側のライセンス画面より指定のリモートデスクトップライセンスサーバーを使用するをダブルクリックします。
ウィザードが表示されたら有効を選択し、"使用するライセンスサーバー"を入力してOKをクリックします。
ライセンス画面が表示されたらリモートデスクトップライセンスモードの設定をダブルクリックします。
ウィザードが表示されたら有効を選択し、プルダウンメニューより購入されているライセンスモードを指定してOKをクリックします。
リモートデスクトップ用ユーザーアカウントの設定
管理者アカウントでログオンします。
Windows+Rキーを押して"ファイル名を指定して実行"を起動し、"compmgmt.msc"と入力してOKをクリックします。
コンピューターの管理画面が表示されたらローカルユーザーとグループを展開してグループをクリックし、グループ一覧よりRemote Desktop Usersをダブルクリックします。
Remote Desktop Usersのプロパティ画面が表示されたら追加をクリックします。
ユーザーの選択画面が表示されたら、選択するオブジェクト名を入力してください欄にリモートデスクトップで使用するユーザーアカウントを入力ます。
名前の確認をクリックし、名前が確定されたことを確認したらOKをクリックします。
所属するメンバー欄に追加したアカウントが表示されていることを確認してOKをクリックし、リモートデスクトップで接続できるか確認します。
関連リンク
- Remote Desktop Services in Windows Server 2012 - Virtual machine-based Session Collections(英語のみ)
- Remote Desktop Services in Windows Server 2012 R2 - Single Server Deployment - Session-based(英語のみ)
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