Windows ライセンス認証 エラー 0x80072f8f

エラーコード:0x80072f8f
このエラーコードの対処方法に関して説明します。Windows Update を実行したところ "0x80072f8f" エラーで失敗することが稀にあるようです。
同時に以下のメッセージが表示されます。

このエラーの主な原因はPC 側の不正確な時刻です。時刻が大幅に間違っていないか確認してください。数秒くらいなら問題ないですが、1日とか前後にずれているとアップデートできません。これは日付がづれているとWindows ライセンス認証に失敗することに関連していると思われます。

PCの日付、時間を再確認します。NTPサーバの設定が問題ないか確認します。
以下のコマンドサンプルはNTPサーバを確認した後で同期を実行しています。
"再同期コマンドをローカル コンピューターに送信しています。コマンドは正しく完了しました。"と表示されたら同期は成功です。

C:\>w32tm /query /source
time.windows.com,0x9

C:\>w32tm /resync
再同期コマンドをローカル コンピューターに送信しています
コマンドは正しく完了しました。

C:\>date
現在の日付: 2020/07/16
新しい日付を入力してください: (年-月-日)

C:\>time
現在の時刻: 17:25:30.98
新しい時刻を入力してください:

古い PC を使用している場合など、本体内蔵の電池が切れており日付を保存することができなくなり時刻が大幅にずれることがよくあります。古いPCでこのエラーが発生する場合は内臓電池を確認してください。

個別ダウンロード


特定の更新プログラムが適用されない場合は、一時的にその更新を無効化します。
その後以下より単体でダウンロードして実行しています。
https://www.catalog.update.microsoft.com/home.aspx

ただし事前に"サービススタック更新プログラム"も最新に更新しておくとよいでしょう。これにより個別更新プログラムのインストール成功の確率が高くなると思います。
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB4528759

時間の確認


正しい時間が設定されていることを確認します。
正しい時間と大幅にずれている場合、Windows Update/Upgradeに失敗する場合があります。

インターネット回線の確認


インターネット回線経由で更新している場合は回線が正常に動作しているか確認します。

例えば以下のように表示されるはずです。(一部は置き換えています。環境により異なります。)

C:\ipconfig
Wireless LAN adapter Wi-Fi:

接続固有の DNS サフィックス . . . . .: ****.**.**
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: a.b.c.d
サブネット マスク . . . . . . . . . .: e.f.g.h
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: i,j,k,l

ping コマンドにより download.microsoft.com に接続可能か確認します。

C:\>ping download.microsoft.com

Windows Update トラブルシューティング ツール


Windows Update トラブルシューティング ツールを実行します。
スタートメニューから順に以下を実行します

[スタート] → [設定] → [更新とセキュリティ] → [トラブルシューティング] → [Windows Update] → [トラブルシューティング ツールの実行]

Windows ライセンス認証 エラー 0x80072f8f

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4027322/windows-update-troubleshooter

必要なサービスの確認


"Background Intelligent Transfer Service"サービスと"Windows Update"サービスの起動設定が正しいことを確認します。
それぞれ"AUTO_START"(自動) , "DEMAND_START"(手動) であることを確認します。

C:\sc qc BITS | findstr START_TYPE
START_TYPE : 2 AUTO_START (DELAYED)

C:\sc qc wuauserv | findstr START_TYPE
START_TYPE : 3 DEMAND_START

Windows Modules Installer


Windows Modules Installer(TrustedInstaller)が手動起動に設定されていることを確認します。もし無効化(Disabled)されている場合は問題が発生するため修正してください
必要時に起動されるため、手動起動(DEMAND_START)の設定で問題ありません。

C:\>sc qc TrustedInstaller | findstr START_TYPE
START_TYPE : 3 DEMAND_START

ダウンロードフォルダ


もしWindows Updateのダウンロードがが止まったように見える場合、以下のフォルダを確認します。
正常にダウンロードされているなら以下のフォルダのファイルが増えていくはずです。それなら安心できます。

C:\Windows\SoftwareDistribution\Download

もしこのフォルダ内がいくらまっても増えない場合は処理が停止している可能性があります。

ライセンスの確認


Windows 10 ライセンスが正しいこと、何らかの原因でライセンスが無効化されていないか確認します。

ライセンスはスタートメニューからの確認が可能です。
[スタート] → [設定] → [更新とセキュリティ] → [ライセンス認証]

Windows ライセンス認証 エラー 0x80072f8f

BITSDiagnostic.diagcab


Microsoft提供の修復ツールを試します。

http://download.microsoft.com/download/F/2/2/F22D5FDB-59CD-4275-8C95-1BE17BF70B21/BITSDiagnostic.diagcab

ディスククリーンアップ


ディスククリーンアップツールで不要なファイルを削除してみます。

コマンドラインから以下を実行します。

C:\>cleanmgr.exe /D C: /VERYLOWDISK /SETUP

実行した後は Windows を再起動してください。

ダウンロードキャッシュの削除


Windows Update関連のキャッシュフォルダを削除します。
以下、管理者権限でコマンドプロンプトを開いて実行します。

C:\>net stop usosvc
C:\>net stop dosvc
C:\>net stop wuauserv
C:\>net stop bits
C:\>net stop cryptsvc

C:\>ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution_bak
C:\>ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2_bak

C:\>net start cryptsvc
C:\>net start bits
C:\>net start wuauserv
C:\>net start dosvc
C:\>net start usosvc

ディスクの空き容量


ディスクの空き容量を確認します。特にバージョンアップの場合は大量の空きディスク容量が必要な場合があります。
不要なファイルを削除してから再度試します。

SSUの最新化


最新の Servicing Stack Update (SSU) をMicrosoft Update カタログから個別ダウンロードしてインストールします。

Microsoft Update カタログ

使用しているバージョンの Windows と ビット数 (32 または 64) に適した最新バージョンをダウンロードします。

検索例:"Servicing Stack Update windows 10"

システムファイルの不整合


システムで不整合が発生していないか確認します。不整合が発生している場合、Windows Updateに失敗する場合があります。

C:\> DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth

クリーンブート


クリーンブートで起動した状態でアップグレードが可能か確認します。
・不要なデバイスを一時的に取り外し。
・Microsoft 系以外のサービスを停止
・Microsoft 系以外の自動起動を一時的に無効化

これらは"タスクマネージャー"の「スタートアップ」タブから実行可能です。

セキュリティ対策ソフト


セキュリティ対策ソフトの機能により更新がガードされて失敗する場合があります。
一時的にセキュリティ対策ソフトを無効化して改善するか確認します。

Winodws Updateログの確認


Powershelより以下コマンドでWindows Update関連のログを取得する。

ネットワーク構成


もしVPN (Virtual Private Network) や Proxy 経由でインターネットに接続している場合はそれらを経由せず直接Windows update サーバに接続して改善するか確認します。

Windows Update - 追加リソース


以下のページを参考にして、Windows Update コンポーネントをリセットします。

日本語版:
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/update/windows-update-resources

英語版:
https://docs.microsoft.com/en-us/windows/deployment/update/windows-update-resources

特定のKBのアンインストール


特定の更新プログラム(KB)が問題となり処理がエラーとなる場合があります。
特に特定のCPUなどのハードウェアに問題がある場合、特定のKBをアンインストールすれば改善する場合があります。
正式なアナウンスはマイクロソフトで確認してください

更新プログラムをアンインストールする

0x80072F8Fの原因は?

エラー 0x80072F8F の場合、「Windows の日付と時刻」が「実際の日付と時刻」と比較して大幅に狂っている場合に発生します。 Windows内、もしくはPC内の時計を正確な時刻に合わせれば、ほとんどの場合でこの問題は解消します。

Windows7 ライセンス認証 期限切れ どうなる?

Windows 7 では、使用開始から 30 日以内にライセンス認証が完了していない場合、壁紙が黒くなったり、[エクスプローラー] が起動しなくなったりするなどの「機能制限モード」へ移行し、通常通りの動作ができなくなります。

Windows 10 ライセンス認証しないとどうなる?

Windowsのライセンス認証を行わないと、Windows設定の一部の個人用設定機能はグレー表示されます。 Windowsデスクトップの壁紙、Windowsの色やテーマの変更、スタートメニュー/タスクバー/ロック画面/タイトルバー/フォントなどのカスタマイズが不可能になります。