この コンピューターはリモート コンピューターに接続 できません Azure

Windows を実行する Azure 仮想マシンへの Remote Desktop 接続に関するトラブルシューティング

Windows ベースの Azure 仮想マシン (VM) に対するリモート デスクトップ プロトコル (RDP) 接続は、さまざまな理由で失敗する可能性があります。VM 上のリモート デスクトップ サービス、ネットワーク接続、またはホスト コンピューター上のリモート デスクトップ クライアントに問題がある可能性があります。この記事では、RDP の接続問題を解決する、最も一般的な方法について説明します。ここに掲載された以外の問題、あるいはまだ RDP 経由で VM に接続できない場合は、RDP トラブルシューティングの考え方と手順 に関する記事を参照してください。

この記事についてさらにヘルプが必要な場合は、いつでも MSDN の Azure フォーラムとスタック オーバーフロー フォーラムで Azure エキスパートに問い合わせることができます。または、Azure サポート インシデントを送信できます。その場合は、Azure サポートのサイトに移動して、[サポートの要求] をクリックします。

Resource Manager デプロイ モデルを使用して作成された VM のトラブルシューティング

トラブルシューティングの各手順を実行した後、VM に再接続してみてください。

[AZURE.TIP] ポータルの [接続] ボタンが灰色表示され、Express Route やサイト間 VPN 接続で Azure に接続されない場合は、VM を作成してパブリック IP アドレスを割り当ててから RDP を使用する必要があります。Azure におけるパブリック IP アドレスに関するページをご覧ください。

  • Powershell を使用してリモート アクセスをリセットします。

    • まだインストールしていない場合は、最新の Azure PowerShell をインストールして構成します。

    • 次の PowerShell コマンドのいずれかを使用して、RDP 接続をリセットします。myRGmyVMmyVMAccessExtension、場所を、自分のセットアップに関連する値に置き換えます。

     Set-AzureRmVMExtension -ResourceGroupName "myRG" -VMName "myVM" `
     	-Name "myVMAccessExtension" -ExtensionType "VMAccessAgent" `
     	-Publisher "Microsoft.Compute" -typeHandlerVersion "2.0" `
     	-Location Westus
    

    または

     Set-AzureRmVMAccessExtension -ResourceGroupName "myRG" `
     	-VMName "myVM" -Name "myVMAccess" -Location Westus
    

    [AZURE.NOTE] 上記の例で、myVMAccessExtension または MyVMAccess は、プロセスの一部としてインストールされる新しい拡張機能に対して指定する名前です。多くの場合、これは、VM の名前を設定するだけです。VMAccessAgent を前に操作したことがある場合は、Get-AzureRmVM -ResourceGroupName "myRG" -Name "myVM" を使用して VM のプロパティをチェックすることで、既存の拡張名を取得できます。出力の 'Extensions' セクションを調べます。1 台の VM には VMAccessAgent が 1 つだけ存在できるため、Set-AzureRmVMExtension を使用するときに -ForceReRun パラメーターも追加する必要があります。これにより、エージェントが強制的に再登録されます。

  • その他のスタートアップの問題に対処するには VM を再起動します。[参照][仮想マシン]ご使用の Windows 仮想マシン 、**[再起動]**の順に選択します。

  • 新しい Azure ノードに仮想マシンを再デプロイします。

    この操作を行うと、一時ディスクのデータが失われ、仮想マシンに関連付けられている動的 IP アドレスが更新されることに注意してください。

  • ネットワーク セキュリティ グループの規則 を確認して、RDP トラフィック (TCP ポート 3389) を許可します。

  • 起動の問題を修正するには、VM のコンソール ログまたはスクリーンショットを確認してください。[参照][仮想マシン]ご使用の Windows 仮想マシン[サポートとトラブルシューティング][起動の診断] の順に選択します。

  • VM のパスワードをリセットします。

  • まだ RDP の問題が発生する場合は、サポート リクエストを送る か、あるいはRDP トラブルシューティングの考え方と手順に関する記事を参照してください。

クラシック デプロイメント モデルを使用して作成された VM のトラブルシューティング

トラブルシューティングの各手順を実行した後、VM に再接続してみてください。

  • リモート デスクトップ サービスを Azure ポータルからリセットします。[参照][仮想マシン (クラシック)]ご使用の Windows 仮想マシン[リモートのリセット] の順に選択します。

  • その他のスタートアップの問題に対処するには VM を再起動します。[参照][仮想マシン (クラシック)]ご使用の Windows 仮想マシン、**[再起動]**の順に選択します。

  • 新しい Azure ノードに仮想マシンを再デプロイします。

    この操作を行うと、一時ディスクのデータが失われ、仮想マシンに関連付けられている動的 IP アドレスが更新されることに注意してください。

  • Cloud Services エンドポイントが RDP トラフィックを許可することを確認します。

  • 起動の問題を修正するには、VM のコンソール ログまたはスクリーンショットを確認してください。[参照][仮想マシン (クラシック)]ご使用の Windows 仮想マシン[設定] 、**[起動の診断]**の順に選択します。

  • プラットフォームの問題の有無について VM のリソースの状態を確認します。[参照][仮想マシン (クラシック)]ご使用の Windows 仮想マシン[設定] 、**[正常性の確認]**の順に選択します。

  • VM のパスワードをリセットします。

  • まだ RDP の問題が発生する場合は、サポート リクエストを送る か、あるいはRDP トラブルシューティングの考え方と手順に関する記事を参照してください。

特定のリモート デスクトップ接続エラーのトラブルシューティング

お使いの VM に RDP 経由で接続しようとすると、特定のエラーが表示される場合があります。一般的なエラー メッセージは次の通りです。

  • ライセンスを提供するためのリモート デスクトップ ライセンス サーバーがないため、リモート セッションは切断されました。

  • Remote Desktop は、コンピューター "name" を見つけることができません。

  • 認証エラーが発生しました。ローカル セキュリティ機関にアクセスできません。

  • Windows セキュリティ エラー: 資格情報が正しくありません。

  • このコンピューターはリモート コンピューターに接続できません。

ライセンスを提供するためのリモート デスクトップ ライセンス サーバーがないため、リモート セッションは切断されました。

原因: リモート デスクトップ サーバー ロールの 120 日間のライセンス有効期限が切れているため、ライセンスをインストールする必要がある。

回避策として、ポータルから RDP ファイルのローカル コピーを保存し、PowerShell コマンド プロンプトで次のコマンドを実行して接続します。これによって、この接続のみに対するライセンスが無効になります。

	mstsc <File name>.RDP /admin

VM に対して 2 つ以上のリモート デスクトップ接続が同時に必要でない場合、サーバー マネージャーを使用して、リモート デスクトップ サーバーのロールを削除することができます。

詳細については、ブログ投稿「Azure VM fails with "No Remote Desktop License Servers available"」 (Azure VM が "使用できるリモート デスクトップ ライセンス サーバーがありません" で失敗する) も参照してください。

Remote Desktop は、コンピューター "name" を見つけることができません。

原因: コンピューター上のリモート デスクトップ クライアントが、RDP ファイルで設定されたコンピューターの名前を解決できない。

考えられる解決策:

  • 組織のイントラネットを使用している場合は、コンピューターからプロキシ サーバーにアクセスでき、そのサーバーに HTTPS トラフィックを送信できることを確認してください。

  • ローカルに保存した RDP ファイルを使用している場合は、ポータルで生成されたファイルを試してください。仮想マシンまたはクラウド サービスの適切な DNS 名と、仮想マシンのエンドポイント ポートが使用されます。ポータルで生成される RDP ファイルの例を次に示します。

      full address:s:tailspin-azdatatier.cloudapp.net:55919
      prompt for credentials:i:1
    

この RDP ファイルのアドレス部分には、次のデータが含まれます。

  • VM を含むクラウド サービスの完全修飾ドメイン名 (この例では "tailspin-azdatatier.cloudapp.net")。

  • リモート デスクトップ トラフィックの外部 TCP ポート (55919)。

認証エラーが発生しました。ローカル セキュリティ機関にアクセスできません。

原因: ターゲット VM が、資格情報のユーザー名の部分でセキュリティ機関を見つけることができません。

ユーザー名が SecurityAuthority*UserName* という形式 (例: CORP\User1) の場合、SecurityAuthority の部分は、VM のコンピューター名 (ローカル セキュリティ機関) または Active Directory ドメイン名になります。

考えられる解決策:

  • アカウントが VM にとってローカルの場合は、VM 名のスペルが正しいことを確認します。

  • アカウントが Active Directory ドメイン アカウントの場合は、ドメイン名のスペルを確認します。

  • ユーザー アカウントが Active Directory ドメイン アカウントであり、ドメイン名のスペルが正しい場合は、ドメイン コント ローラーがそのドメインで利用可能であることを確認します。ドメイン コントローラーがある Azure 仮想ネットワークで、起動していないためにドメイン コントローラーを利用できないというのは、よく起こる問題です。回避策として、ドメイン アカウントの代わりにローカル管理者アカウントを使用できます。

Windows セキュリティ エラー: 資格情報が正しくありません。

原因: ターゲット VM が、アカウント名とパスワードを検証できません。

Windows ベースのコンピューターでは、ローカル アカウントとドメイン アカウントの資格情報を認証できます。

  • ローカル アカウントの場合は、ComputerName*UserName* という構文を使用します (例: SQL1\Admin4798)。
  • ドメイン アカウントの場合は、DomainName*UserName* という構文を使用します (例: CONTOSO\peterodman)。

新しい Active Directory フォレスト内で VM がドメイン コントローラーに昇格している場合、サインイン時に使用したローカル管理者アカウントが、新しいフォレストとドメイン内で同じパスワードを持つ同等のアカウントに変換されます。その後、ローカル アカウントは削除されます。

たとえば、ローカルアカウント DC1\DCAdmin でサインインし、新しいフォレストで仮想マシンを corp.contoso.com ドメインのドメイン コントローラーとして昇格すると、DC1\DCAdmin のローカル アカウントは削除され、新しいドメイン アカウント (CORP\DCAdmin) が同じパスワードで作成されます。

アカウント名が仮想マシンで有効なアカウントとして認証される名前であること、パスワードが正しいことを確認します。

ローカル管理者アカウントのパスワードを変更する必要がある場合は、「Windows 仮想マシンのパスワードまたはリモート デスクトップ サービスをリセットする方法」をご覧ください。

このコンピューターはリモート コンピューターに接続できません。

原因: 接続に使用しているアカウントに、リモート デスクトップ サインイン権限がありません。

すべての Windows コンピューターには、リモート デスクトップ ユーザーのローカル グループがあり、このグループには、リモートでサインインできるアカウントとグループが含まれます。ローカルの Administrators グループのメンバーもアクセスできますが、これらのアカウントは、リモート デスクトップユーザーのローカル グループのメンバーとしてリストされません。ドメインに参加しているマシンの場合、ローカルの Administrators グループにはドメインのドメイン管理者も含まれます。

接続するために使用しているアカウントに、リモート デスクトップ サインイン権限があることを確認してください。回避策として、ドメインまたはローカル管理者アカウントを使用して、リモート デスクトップで接続します。その後、Microsoft 管理コンソール スナップイン ([システム ツール]、[ローカル ユーザーとグループ]、[グループ]、[リモート デスクトップ ユーザー] の順に選択します) を使用して、目的のアカウントをリモート デスクトップ ユーザーのローカル グループに追加します。

一般的なリモート デスクトップ エラーのトラブルシューティング

上記のエラーが発生していないにもかかわらず、リモート デスクトップを介して VM に接続できない場合は、リモート デスクトップ接続に関するトラブルシューティングに関する記事を参照してください。

その他のリソース

Azure IaaS (Windows) 診断パッケージ

Windows 仮想マシンのパスワードまたはリモート デスクトップ サービスをリセットする方法

Azure PowerShell のインストールと構成の方法

Linux ベースの Azure 仮想マシンに対する Secure Shell 接続のトラブルシューティング

Azure 仮想マシンで実行されているアプリケーションへのアクセスに関するトラブルシューティング