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SEOで行うキーワード戦略。どんなキーワードを狙っていくか考える中で、「ロングテールキーワード」を狙う「ロングテールSEO」は欠かせないSEO戦略です。 今回は「ロングテールSEO」「ロングテールキーワード」とは何か、SEO流入を増加させるための戦略についてご紹介します。 目次
ロングテールキーワードとは?ロングテールキーワードとは、一般的なキーワードよりも、検索される回数は少ないが、単語は長くて、より明確で具体的な検索ニーズを表す単語もしくはフレーズのことを言います。ロングテールキーワードは検索される回数が少ない一方で、(検索ニーズが明確なため)コンバージョン率が高い傾向があります。 検索回数の多寡を示すキーワードの分類は、「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」が他にあります。分類は以下の表をご確認ください。
ただし、ビッグキーワードになる単体キーワードは業界やサービスによって検索回数が変わってくることがあり、月間何十万回以上する場合もあれば、数千回の場合もあります。そういった場合は、月1万検索されていればビッグ、数百回ならスモール、というような検索回数での分け方ではなく、ビッグキーワードを基準に、ミドル、スモールと分けていくのが戦略的な振り分け方になります。 Google検索の15%はこれまでに検索されたことがないキーワードSearch Engine Roundtableによると「Googleで検索されるキーワードの15%は、(これまでに検索されたことのない)ニッチなキーワード(いわゆるロングテールキーワード)である」とのことです。音声検索もなじんできた昨今は「新宿西口周辺のコーヒーショップはどこ?」といった質問型のクエリも多くなっているようです。ロングテールキーワードと共に音声検索も考慮したコンテンツが求められるようになってきています。 「ロングテールSEO」と「ロングテールキーワード」とは?ロングテールSEOとは、よく検索される特定の一単語のキーワードの上位表示を狙うのではなく、複数単語の掛け合わせのニッチなキーワードを狙うSEO戦略のことを言います。ニッチなキーワードをSEO戦略に含めるのは、ネガティブではありません。なぜならロングテールキーワードはコンバージョン率が高いことやSEOの上位表示難易度が低い傾向があるからです。 ロングテールキーワードのメリットロングテールキーワードを狙うロングテールSEOのメリットは様々です。いくつかご紹介します。 競合が少ないため上位表示がしやすいロングテールキーワードは複数のキーワードの掛け合わせで、検索回数が少なく、同じキーワードを狙っている競合は基本的に少ないことが多いです。上位表示を狙っている競合サイトが少ないと言うことは、比較的上位表示をしやすいキーワード群になります。 検索ニーズを意識したコンテンツ作成ができるビッグキーワードは検索したユーザーの検索意図が非常に幅広く、どういったことを求めているかがわかりづらいキーワード群になります。一方でロングテールキーワードは、複数キーワードの掛け合わせで含まれている単語の数も多く、検索意図や求めている情報がある程度明確なキーワードばかりです。そのため、ロングテールキーワードを狙った場合のコンテンツは、どういったコンテンツを提供すればいいかのプランニングがしやすく、また明確なアンサーを盛り込むことがしやすいと言えます。 CVに繋がる可能性が高い上記でお伝えした通り、ロングテールキーワードを検索するユーザーは目的が明確であることが多いです。 例えば、ビッグキーワードである「Tシャツ」と検索するユーザーは、Tシャツのコーディネートを知りたいユーザーかもしれませんし、オリジナルのTシャツを作りたいユーザーかもしれません。しかし「Tシャツ 赤色 通販」で検索するユーザーはどうでしょうか。おそらく、赤色のTシャツを通販で買いたいユーザーでしょう。 こういったように、ロングテールキーワードはこれまで何度も述べてきたようにユーザーの目的が明確であることが多く、調べる段階よりも行動する段階のユーザーの方が多いため、コンバージョンに繋がる可能性が高いキーワード群と言えます。 ロングテールキーワードのデメリット一方で、ロングテールキーワードはコンバージョンを多く生み出す良いことだらけでのメリットだけしかないキーワード、と言うではありません。いくつかのデメリットを理解しておく必要があります。 検索ボリュームが少ないもうすでにお伝えしてきた点ですが、ロングテールキーワードは検索回数が非常に少ないものになります。そのため、一つのキーワードで上位表示したとしても、月に数人しかページを見にこない、さらにそれ以下しかコンバージョンしない、と言う場合もあります。少しのロングテールキーワードを上位表示したとしても、数値のインパクトはとても少ないものになります。 検索ボリュームを調査しないと流入が獲得できないリスクもあるキーワードがニッチになればなるほど、目的が明確になりますが、あまりに複数のキーワードを掛け合わせてしまうと、場合によっては検索をするユーザーが存在しない、と言うケースもあります。検索需要がないキーワードを上位表示しても、検索するユーザーがいなければ流入は獲得できません。ロングテールキーワードを狙う場合は、検索需要の調査がとても重要です。 戦略をきちんと立てないと似たようなコンテンツを量産してしまう可能性が高い複数の掛け合わせキーワードは、一つのキーワードが変わってもそれほど意味合いが変わらないパターンもあります。「SEO 対策 方法」「SEO 対策 手段」と言うと、違いキーワードにはなりますが、意味合いはほとんど同じです。こういったキーワードは同じコンテンツで両方狙える場合もありますが、こういった類似キーワードに気づかないままそれぞれでページを作ってしまうと、似たようなコンテンツを無駄に量産してしまう可能性があります。 このように、ロングテールキーワードではいくつかのデメリットもあるため、戦略をきちんと立てる必要があります。 ロングテールキーワードを意識したSEO戦略では、ロングテールキーワードを意識した具体的な戦略について見ていきましょう。 キーワードを探すSEOで狙いキーワードを探す際は、まずサイトやサービスを表す一単語のキーワードを探しましょう。その一単語は、ある程度検索需要があるキーワードである必要があります。 検索需要がある一単語のキーワードを見つけたら、それをメインキーワードとします。これがビッグキキーワードになります。もちろん、メインキーワードは一つだけでなくても問題ありませんが、一つのテーマのサイトや一つのテーマのサービスに対しては、なるべくメインキーワードを最小限にとどめておいた方が良いでしょう。 メインキーワード(ビッグキーワード)を決めたら、次にこのメインキーワードを含む掛け合わせキーワードや、関連する単語を探していきます。まず2単語の掛け合わせ、ミドルキーワードを探します。ミドルキーワードごとにそれぞれ検索需要があることを確認し、最後に三つ以上の掛け合わせのキーワード、ロングテールキーワードを探していきます。 ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードの順で落とし込んでキーワードを探していくことで、検索需要がないキーワードを選んでしまうことが少なくなり、また、ユーザーの検索意図の想像も広がりやすくなります。 ディレクトリを意識してキーワードを分類する狙うべきメインキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードをリストアップできたら、基本的に1ページ1キーワードを原則に、メインキーワードは上の階層、ミドルキーワードは中間の階層、ロングテールキーワードは最下層、と言うように、キーワードごとにディレクトリ構成を意識して分類をしていきます。 ロングテールキーワードを意識したWEBサイト設計について更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。 キーワードを基に記事を作成するキーワードの分類を行ったら、次はキーワード毎にその検索キーワードに対して答えとなる記事を作成していきます。キーワード分類をする際は1ページ1キーワードが原則と書きましたが、前述の通り、ロングテールキーワードの場合は、一部が異なっていても、同じ意味合いになるキーワードがある場合があります。 また、もし記事をすでにいくつか作成しているサイトであれば、以下の手順で記事を作成することをおすすめします。 既存記事のtitleや見出しにキーワードを盛り込んでみるまず、ターゲットとしたロングテールキーワードの検索意図に一致しているコンテンツが含まれている記事がないか探して見ましょう。「site:」コマンドを用いて、サイトのURLとターゲットキーワードを入力して検索してみると、そのターゲットキーワードの内容に適しているコンテンツがすでに存在しているかの調査がしやすくなります。 もし、該当するようなコンテンツを提供していて、titleタグやhタグにその情報は入っていないようであれば、titleやhタグの見出しにキーワードを盛り込んでみましょう。ロングテールキーワードは競合が少ないため、titleや見出しにキーワードを入れるだけでも順位に影響が出やすい場合が多いです。 既存記事に盛り込めない場合は新規コンテンツを作成してみる上記の手段で探してみて、既存記事でターゲットキーワードに対するアンサーを持っている記事が存在しない場合は、キーワードにあった新しい記事を作成するようにしましょう。 また、既存記事を修正する際も、新しく記事を作成する際も、必ず記事内にターゲットとしたキーワードや関連するキーワードを含めることを忘れないようにしましょう。キーワードを含めることは、ビッグキーワードを狙う場合よりもより重要になります。 ロングテールキーワードに関するよくある質問ロングテールキーワードはSEOで狙うべきなの?ロングテールSEOは積極的に行っていきたい戦略の一つです。地道にコンテンツを出し続けることが大きなウェブサイトに負けない集客へとつながります。また検索ボリュームが少ないかもしれませんが、顕在層向けであることも多いので、慎重に検討を重ねるとよいでしょう。 ロングテールはビッグキーワードよりも上位表示させるのは簡単なの?ビッグキーワードの場合は競合が多いため上位表示させることが困難ですが、ロングテールキーワードは比較的、競合が少ないのでユーザーのニーズに合ったキーワード選定をすれば上位表示がしやすいと言えます。 掛け合わせるキーワードは何個でもいいの?ロングテールキーワードは三つ以上の単語の掛け合わせとなります。あまりにキーワード数が多すぎてしまうと、そもそも検索するユーザー自体がいなくなってしまうので、事前のキーワード調査をしっかり行うことが重要となります。 複数ページで同じキーワードを狙ってはだめですか?複数のページを同じキーワードで対策すると似たようなコンテンツを量産してしまい、Googleから重複コンテンツと認識されてしまう可能性が高くなります。複数ページを同じキーワードや似た意味を持つキーワードで作成することは避けましょう。 どのキーワードで狙ったらいいか分からない場合はどうすればいいですか?ロングテールSEOはキーワード選定を行うだけでなく、質のいいコンテンツを作成できなければいけません。「どのようにキーワード選定をすればいいか分からない」「ターゲットキーワードで上位表示できない」などお困りの際はSEOのサービス会社に相談しましょう。当社でもキーワード調査の他、様々な「SEOコンサルティング」を行っておりますので、是非ご検討ください。 おわりにロングテールキーワードは、上位表示できれば非常に大きく利益に貢献するキーワード群になっています。ぜひ自分のWebサイトで取りこぼしているロングテールキーワードがないか改めて調査をし、ロングテールキーワードを狙う新しいSEO戦略を立てて、実践してみてはいかがでしょうか。 The following two tabs change content below.
デジタルマーケティング研究所では、デジタルマーケティングの施策・広告・技術を、分析・実装・検証して、WEB担当者・マーケティング担当者の方の役立つ情報を発信していきます。 ロングテールキーワードってどうなの?ロングテールキーワードのデメリットは、検索流入数が他のキーワードと比べて少なく、1つの記事で多くのアクセスを集められない点です。 ロングテールキーワードは検索需要の少ないニッチな検索ワードのため、アクセスする読者は限られてきます。 検索表示で1位を獲得したとしても、 そのキーワードに検索需要がないと、ほんの少ししかアクセスが集まらない可能性も……。
ロングテールキーワード(ニッチワード)はSEOに効くのか?ロングテールキーワード(ニッチワード)はSEOに効く! ツールから調べ方、応用法まで紹介 ロングテールキーワードとは、複数のキーワードの組み合わせで構成された、検索キーワードのことです。 月間検索回数(ボリューム)が1万回を超えるようなビッグキーワードを軸にして、3〜4の単語数で構成される傾向にあり、あくまで一般的な目安ですが、月間検索ボリュームが千回未満と少ないものになります。 Keywordmapをご存じですか? 検索からのサイト流入を増加! SEOに取り組む初期段階で重視されるのが、ロングテールキーワードの上位表示を狙う「ロングテールSEO」です。
ロングテールってなに?ロングテールは、戦略やビジネスモデルではなく、単に「販売数量曲線の特徴を言い表したもの」です。 そのため、ロングテールは などといった、さまざまな表現とともに用いられます。 ちなみに、ロングテールという表現は、Wiredの編集長、クリス・アンダーソンが提唱しました。 彼は、AmazonやNetflixといった、Web2.0時代の企業が成功を収めた理由を説明する際に、「ロングテール」という表現を用いました。 ロングテールとよく一緒に紹介されるマーケティング用語が、 パレートの法則 です。 パレートの法則とは、全体の数値の8割は、全体を構成する要素のうち、2割の要素が生み出しているという経験則のことです。
ロングテールキーワードの目安は?ロングテールキーワードの目安は、月間検索ボリュームが1000回未満のキーワードと言われています。 検索ボリュームが少ないため、1位に表示されても数100という流入数しか期待できないのです。 月間検索ボリュームが200回、300回というキーワードなら、数10の流入しか得られません。
ロングテールキーワードのメリットは?ロングテールキーワードは、複数のキーワードから成り立っており、検索数が少ないけどコンバージョン率が高いという特徴があります。 また、購買意欲が高い人のアクセスを集めやすく、検索意図に合わせた記事が書きやすいといったメリットがあります。
ロングテールキーワードの使い方は?使い方としては、検索のボリュームを確認するで関連キーワード取得ツールからキーワードをコピペして「開始する」をクリックすればOKです。 平均検索ボリュームが10〜100と表示されているキーワードがロングテールキーワードです。
ロングテールキーワードの逆は?ロングテールキーワードの反対に「ファットヘッド(ビッグキーワード)」も存在します。 ご想像の通り、ファットヘッドは主にキーワードが1つ、もしくは2つの組み合わせを指します。
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